先日、Twitterである投稿がプチバズっていました。
デザイン確認にはPDFを送らなくて当然なのに、(クライアントに)分かってもらえない……
というものです。
PDFとは、アドビ システムズ社が開発したファイル形式で、拡張子が.pdfってやつです。様々な環境、プラットフォームで作成された文書を元の通り再現するめのもの。つまり、「InDesignで作ったデザイン確認してほしいけど先方にInDesign入ってないからみてもらえないー!」みたいなことがないようにするための便利なもの、のはず。
では、なぜデザイン確認用にPDFを送ってはいけないのでしょうか?
それは、
illustratorでPDFを開くとデザインのコピーができるため。
PDFはillustratorで開けるので、ロゴやデザインがillustratorで編集できてしまいます。
それ自体は悪いことではないのですが、例えば、悪いクライアント様ですと「デザイン案はボツだけどこのロゴだけもらっておこう!」とか「デザインはそのまま流用して一部だけ変えて次回のチラシを作ろう!」となる可能性があります。
もちろんNG行為ですが、様々な人が関わるシーンでは自衛としてPDFではなくJPGでお渡しすることが多いようです。(もちろんJPGで受け取ったからといって”疑われている!”ということではありません)
ちなみに、このようなやり方もあるというだけで、実際にデザインの現場でPDF確認がないのか?というとそんなことはないです。
筆者はいつもPDF、それも高解像度で先方に確認していただいていますし、こちらがPDFを受け取ってデザイン確認をすることもよくあります。書籍ですと100P超えも普通なのでPDFでないとわずらわしいですし、改変できそうな部分のみJPG加工なども時間がかかるし、事故が発生する可能性もあり現実的ではありません。
現場によってファイルの扱い方や常識も変わる、ということですね。
自分が当たり前だと思っているファイルの扱い方も、界隈が変わるとちがってくるということを理解しておかないと、いろいろと問題がおこるかもしれません。
PDFについては以前もうじうじ書いたことがあるのですが、便利な分いろんな使い方をする人がいるので、地雷もたくさん埋まっています。
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